自宅内にアリが発生した場合
自宅にいつの間にか入り込んでいるアリ。屋内で発生すると駆除が大変な害虫でもあります。
一匹のアリは小さくても、集団で行動するために油断ができないのです。
ここでは、自宅内にアリが発生した場合の対処法をご紹介します。
一匹しか見かけなくても、アリはすぐに駆除を始めるべき害虫です。
1.アリの進入路を見つけ、入り口を塞ぐ
自宅内でアリを見かけたら、まずアリの侵入経路を確認しましょう。
すぐにアリを捕まえてしまいたくなりますが、グッと我慢してアリがどこから自宅に入ってくるのかを見つける事が大切です。
アリはとても小さい害虫なので、窓枠やドア枠等にできた隙間から屋内に侵入してきますし、網戸の破れから入ってくる事もあります。
よく見なければ分からないような場所から入ってくるので、アリが歩くのについていき、侵入口を見つけることが最初の一歩です。
アリの進入路がわかったら、すぐに対処しましょう。
アリが入り込んできた小さな亀裂や隙間をコーキング剤やパテなどで完全に塞ぎます。
ガムテープや布テープを貼って穴を塞ぐのは手軽な方法ですが、あまりお勧め出来ません。
経年劣化でテープが剥がれてしまうと再び同じ経路から侵入して来る事になりますから、しっかり塞げる素材を使うのがポイントです。
2.酢や熱湯、アルコールで床を拭く
アリの道筋を消してしまうのも、非常に有効な方法です。具体的には以下の4つの方法があります。
1.酢で床を拭く
2.熱湯で床を拭く
3.アルコールで床を拭く
4.ミントなどハーブ系の匂いのあるもので床を拭く
いずれも、アリの出す臭いを消すことが目的です。アリは群れで同じルートをたどって侵入します。
これはアリの身体から出る「蟻酸(ぎさん)」という酸がガイドラインになっているからです。
アリは蟻酸を追跡して食料のある場所まで間違わずに進みますから、蟻酸の匂いを消してしまうことで蟻の集団侵入を防げるのです。
そもそもアリはなぜ家に侵入してくるの?
アリといえば、本来屋外に生息している虫です。小さい頃、公園などでアリを観察して遊んでいたという方も多いのではないでしょうか。
ではなぜそんなアリが家の中で大量発生してしまうのかというと、もっとも大きな要因は、私たち人間の食べ物です。
アリはエサを求めて、甘いにおいに誘われて集まってきます。特に砂糖や甘いお菓子はもちろん、果物にも要注意。お菓子の食べカスが床に落ちていたり、砂糖の蓋が開けっぱなしになっていたりすると、アリが大量に群がる原因になります。
またアリは、エサを見つけた場所をマーキングして、戻ってくる習性ががあるため非常に厄介です。
家に侵入するアリの種類とは
室内に侵入することの多いアリは、トビイロケアリ、イエヒメアリ、ルリアリ、サクラアリ、クロオオアリなど、いくつかの種類に分けられます。
なかでも特に家の中で大量発生しやすいのが、トビイロケアリとイエヒメアリです。
トビイロケアリは、色が黒く、3mm程度の大きさのアリ。繁殖力が高く、家の建材に巣を作ることもあるため注意が必要です。
イエヒメアリは、トビイロケアリよりもやや小さく、茶色っぽい色をしたアリです。こちらもトビイロケアリと同様、繁殖力が強く、部屋の壁紙や家具の隙間などに巣を作ります。
アリによる被害
一匹一匹はとても小さなアリですが、一度大量発生するととても厄介。たとえそれほど大きな被害がなかったとしても、家の中をアリが群れをなして行動している姿は、気持ち悪いものです。
アリは、食べ物に群がるだけでなく、家電製品や自動車の中に侵入して巣を作ることがあります。また家電のコードを噛んで断線させるため、故障や漏電の被害も。
人に噛み付く恐れもあるため、小さなお子さんがいるご家庭などはしっかりと対策を行いましょう。
アリは冬眠する?発生しやすい時期
寒さが厳しい冬、アリは冬眠していなくなるのではと期待している人も多いのではないでしょうか。
アリは、気温とともに体温が変化する生き物です。寒い冬は気温とともに体温が下がってしまうため、体が冷えて動けなくなってしまいます。
つまり、正確にいうとアリは冬眠をしているわけではなく、体が冷えて動けなくなり、暖かい時期がきて体温が上がるまでじっと待っているというわけです。
種類によっては、寒い冬の時期でも活発に動くことができるものもいます。もし冬でも家の中に発生しているアリを見つけた場合は、大量発生してしまう前に早めに駆除しましょう。
知っておきたいアリの予防法
アリの発生を防ぐためには、まずアリの好む食べ物を置かないことが大切です。アリは甘い物やお菓子屑、半分飲んだジュースの缶の匂いなどに引き寄せられて、屋内に侵入します。ですからアリを防ぎたいのなら、甘い物を出したまま放置せず、台所の掃除とゴミ捨てを徹底することが基本です。
また、砂糖やお菓子などの甘いものだけでなく、油や小麦粉など、いろいろなものを食べるということを頭に入れておきましょう。
食品のパッケージなどを食いちぎってしまうこともあるため、食品は冷蔵庫に保管してください。冷蔵庫の外に出しておく場合は、プラスチックなどの容器に入れておくのがおすすめです。
また、食べカスなどが落ちているとアリが寄ってくる可能性があるため、こまめな掃除が必須。室内はもちろん、玄関やベランダ、バルコニーなども要注意です。
何をやっても効果がない…専門の害虫駆除業者に依頼を
アリの侵入経路を塞ぎ、蟻酸の臭いを消したら、後はアリの餌になるものを屋内から除去しましょう。しかし、これだけの対策をしてもどうしてもアリを駆除できないときは、専門家の害虫駆除業を依頼しましょう。
小さくても一匹でもアリのいる自宅に安心して住むことはできませんし、アリが入り込む事が出来るなら、他の害虫が自宅に侵入して来る可能性もあります。プロの害虫駆除業者による徹底的な害虫駆除が、最も有効な方法です。
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