賃貸アパートで発生したダニの効果的な駆除方法
ダニが大発生した場合、まず思いつくのは、バルサンなど市販の燻蒸剤による駆除でしょう。
しかし居住空間が密集している賃貸アパートだと、隣家の迷惑になるのではないかと不安に思ってしまいますよね。
また、ダニが湧いたのだと周囲に知られてしまう可能性もあり、抵抗を覚える人も多いことでしょう。
今回は、そんな賃貸アパートにおけるダニ駆除の基本知識を解説したいと思います。
ダニが大量発生したら、まずはアパートの管理会社に相談
アパートに限らず、賃貸物件の入居者は民法第400条に定められた「善良なる管理者の注意義務」、通称善管注意義務を果たさなければなりません。
そのためダニの発生は自分の責任と考え、個人で対応しようと考える人も多いです。
被害が小さく、対応できる範囲ならよいのですが、ダニが大量発生している場合はアパートの別の場所に原因がある可能性も考えられます。
また、入居から日が浅い場合は、自身には過失のない問題がダニの発生要因となっているかもしれません。
個人で収拾がつかない、どうしたらいいのかわらかない、という時は、まずアパートの管理人、ないし管理会社に相談してみることをおすすめします。
被害状況を共有し、他に苦情が出ていないか、以前にこういったトラブルがなかったか等を確認しましょう。
管理会社が対応するのか個人が対応するのか。駆除業者を入れるのか入れないのか。細かい段取りは、管理会社の方針や被害状況によって異なります。
自身が納得できる方法で事態が収まるよう、しっかり話し合いをすることが大切です。
アパートでも使いやすいおすすめのダニ駆除アイテム
もし自分でダニを駆除しなければならないようであれば、以下のような駆除アイテムを活用されるとよいでしょう。アパートのように限られた空間でも、比較的使いやすいはずです。
ダニアースレッド ノンスモーク霧タイプ マンション・アパート用 6~8畳用
メーカー | アース製薬 |
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特徴 | 三系統の殺虫成分を配合した、主に屋内塵性ダニ類をターゲットとする殺虫剤。煙が出ないため、賃貸物件でも気軽に使えます。 |
有効成分 | フェノトリン(ピレスロイド系)0.83g、メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)0.13g、アミドフルメト(トリフルオロメタンスルホンアミド系 |
公式サイト | https://www.earth.jp/products/earth-red-dani-nonsmoke-6-8/ |
バルサンプロEX ノンスモーク霧タイプ 93g
メーカー | レック |
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特徴 | バルサンプロEXは、数あるバルサンブランドの製品の中でも、最強の効き目を持つシリーズ。霧タイプの本製品は、煙や熱を発さないため、アパートなどでの使用に向いています。 |
有効成分 | メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)、フェノトリン(ピレスロイド系)、d・d-T-シフェノトリン(ピレスロイド系) |
公式サイト | https://varsan.jp/products/varsan/4580543940217/ |
アクセススチーム プラス
メーカー | T-fal |
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特徴 | T-falが手掛けるスチームアイロンです。メインはアイロンですが、高温の大量スチームには高いダニ駆除効果があり、本製品でもメーカーの試験環境では99%以上の殺ダニ効果が認められています。洗濯に手間が掛かる寝具やカーペット、クッションなどにも、手軽に使える点が大きな魅力です。 |
公式サイト | https://www.t-fal.co.jp/products/linen-care/garmentsteamers/accesssteam_plus/ |
ダニが発生しやすい場所と対策方法
家の中でも、特にダニが発生しやすい場所があります。場所別に対策方法を覚えておきましょう。
ベッド、布団
ダニは、人のフケやアカ、ホコリなどをエサにします。そのため、ベッドや布団はダニにとってエサが豊富な絶好の住処。寝ている間に汗をかいて湿気がこもりやすいことも、ダニを増殖させてしまう原因になります。
ベッドシーツや布団カバーは、最低でも週に1回は洗濯しましょう。布団専用のクリーナーを使えば、洗濯できないマットレスや敷布団なども清潔な状態を保つことができます。
ラグ・カーペット
熱や湿気がこもりやすいカーペット。リビングに敷かれているラグやカーペットは、食べカスや髪の毛などのダニのエサが豊富です。
掃除機や粘着シートでこまめにゴミを掃除するだけでなく、スチームクリーナーを使えば住み着いてしまっているダニの駆除にも効果的。スチームクリーナーを使用する際は、取り扱い表示を必ず確認してください。
ラグやカーペットを購入する際は、洗濯機で洗えるものを選ぶのがおすすめです。
畳
湿気がこもりやすく、食べカスや髪の毛、フケやアカなどダニのエサが豊富です。畳の目にはホコリが溜まったり、カビが生えたりすることも。ダニが入り込んでしまうと、畳の内部で繁殖し続けてしまう可能性があるため、早めに駆除しなければいけません。
畳は、日頃からこまめに掃除をして、ダニのエサを取り除いておきましょう。少し手間はかかりますが、年に数回晴れた日に畳干しを行えば、湿気を取り除き、綺麗な状態を保てます。
発生してしまったダニには、スチームクリーナーによる駆除がおすすめです。
ソファ
家族が毎日くつろぐソファは、意外と汚れていてダニの温床になりがち。特に布製のソファは、皮脂汚れや汗が染み込んで、布団やベッドと同じくダニにとっては居心地の良い場所となってしまいます。
食べカスや髪の毛などのゴミはこまめに取り除き、布団クリーナーで清潔を保ちましょう。カバーを取り外して丸洗いできるものを選ぶと良いですね。
ぬいぐるみ
小さいお子さんがいるご家庭では、ぬいぐるみにも注意が必要です。お子さんが肌身離さず大切にしている姿はとても可愛らしいものですが、手の汚れや皮脂をエサにダニはどんどん繁殖してしまいます。
粘着シートをでホコリを取り除く、洗濯をする、天日干しをするなど、こまめなケアでダニを防ぐことは可能です。発生してしまったダニには、スチームクリーナーを使用できますが、機械が内蔵されているぬいぐるみには使えないため注意してください。
ペット
ペットと安心して暮らすためには、ダニ対策は必須。特にペットの寝床は人間のベッドと同じようにダニの温床となりやすいため、常に綺麗な状態を心がけるようにしましょう。
ペットがいる部屋や寝床に貼るだけでダニ対策ができるグッズや、ペット専用のダニ除けスプレーなども販売されています。
駆除効果を高めるために気をつけたいこと
害虫駆除で重要なのは、効果のある薬剤を、効果のあるやり方で使うことです。
たとえば燻蒸剤は、確かに広範囲に効果が見込めますが、障害物が多いと隅々まで行き渡らず、効果が半減します。また、範囲が広いぶん、厚い布繊維や割れ目などの奥に隠れている個体・卵を駆除しきれないことも少なくありません。
説明書きに沿って正しく使い、また発生状況などを見ながら段階的に処理していくことが大切です。
ほか、気をつけたいのがダニと他の害虫を間違えてしまうことです。特に近年全国的に被害を拡大しているトコジラミは、殺虫剤に耐性を持っている個体が多いため、注意したい存在です。
効果のない対策をしているうちに被害が拡大しないとも限りません。もし被害を出している害虫がダニだと確信できない場合は、自身で対策をする前に、駆除業者や自治体の保健所などに相談することをおすすめします。
プロテクトオールでは、関東全域でダニを含む様々な害虫の駆除を行っています。こちらのページで害虫駆除サービスの詳細を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。