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ツメダニ・イエダニ…人を刺すダニを防除するコツ

               

               

突然体にかゆみのある発疹が現れると、ダニを疑う人が多いのではないでしょうか。ダニは布団やソファ、カーペットなどの布製品につきやすく、皮膚の柔らかい場所を刺すのが特徴です。

今回は、人を刺す危険性のあるダニの種類と防御するコツについて解説します。また、万が一刺された時の対処法についても理解しておきましょう。

人を刺すダニの種類と防御のコツ

実はダニの種類は、現在確認されているだけでも20,000種類以上います。しかし、その中で人を刺すのは主にツメダニ・イエダニ・マダニの3種類しかいません。

ツメダニ

梅雨時や8〜9月頃など、ジメジメした時期に発生しやすいダニです。体長は1mm以下と小さく、肉眼で判断するのは難しいでしょう。

ツメダニは、他のダニや本に湧きやすいチャタテムシなどを捕食します。基本的には人間を刺して吸血することはありませんが、ごくまれに人を刺して体液を吸うことがあるため注意が必要です。

生息場所は、カーペットや畳、ソファ、布団など。洗濯できるものは小まめに洗い、清潔に保つようにしておくことで発生を防ぐことができます。

また、畳には専用の殺虫スプレーを使うこともおすすめです。ただ、殺虫剤を使う際は、卵の存在を踏まえておくことが大切です。卵には、ほとんど殺虫成分が届きません。従って一回で終わりにせず、様子を見ながら定期的に使用することが大切です。

イエダニ

ネズミや鳥などに寄生するダニです。主に5〜9月頃の暖かい時期に発生します。

ツメダニと同じように、カーペットや畳、布団などに生息し、皮膚の柔らかいところや汗で湿っているところ好むのが特徴です。

イエダニは、寄生した動物の血を吸うことで栄養を蓄えています。つまり、屋根裏からネズミの足音が聞こえる古い家や、ベランダや玄関先などに鳥の巣がある家は要注意。寄生先がなくなったり、繁殖して個体が増えすぎると、さらなる栄養源を求めて人間を刺すようになります。

イエダニから身を防御するためには、まずネズミや鳥などイエダニが寄生する生き物を家に寄せ付けないことが大切。侵入経路を塞ぐ、エサとなるものを置かない、巣作りができない環境を作るなど、意識して取り組んでみましょう。

さらに、小まめな掃除や、布製品の洗濯、天日干しを定期的に行うことでイエダニから身を守ることができます。

マダニ

ツメダニ、イエダニとは異なり、主に屋外にいるのがマダニの特徴です。成虫の大きさは3mmほどですが、吸血すると10mm程度にまで膨らみ、肉眼でも確認できるほどのサイズになります。

マダニの活動期は、10〜11月頃がピーク。主に公園や草むら、河川敷など自然の多い場所に生息しています。ただし3〜4月頃から増加し始めるため、散歩やレジャーの際は、時期に関係なく警戒しておく必要があります。

外出時には、長袖長ズボンを着用して、できるだけ皮膚の露出を控えるのがおすすめ。また、マダニはディートという成分を嫌うため、ディートが配合された虫除けスプレーなどを使うと良いでしょう。

知っておきたいダニに刺された時の対処法

二の腕、お腹、太ももなど皮膚が柔らかい部分を刺すのがダニの特徴です。

ダニに刺されてしまった場合は、まず患部を洗い流しましょう。その後、かゆみと炎症を抑える働きのある市販薬を塗ります。市販薬を使う際は、説明書を必ず読み、用法用量を守って使いましょう。

ただしマダニの場合には、自分で対処しようとせず必ず病院を受診してください。

マダニは一度噛まれると皮膚にとどまったまま血を吸い続けます。無理に取ろうとするとマダニの口器だけが皮膚内に残り、化膿してしまう恐れがあるため、病院で適切な処置を受ける必要があります。

また発疹の原因が本当にダニなのか見極められない、自分で薬を選ぶのが不安という方も、皮膚科を受診してください。たかが虫刺されと放置してしまう方も多くいますが、なかなか良くならなかったり、発疹の跡が残ったりしてしまうことがあります。

特に小さなお子さんは、かゆみを我慢できずに患部をかきむしってしまうことも。腫れが悪化するだけでなく、睡眠不足で体調不良を起こしてしまう可能性もあるため、できるだけ早めに対処してあげた方が良いでしょう。

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