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寒さに強いってホント?知っておきたいトコジラミ対策

               

               

戦後に大流行し、1970年頃にはほとんど見られなくなったトコジラミですが、海外との行き来が手軽にできるようになった今、また被害に遭う人が増えています。

害虫は寒さに弱く、冬になると姿をひそめるイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、寒い冬にもトコジラミの被害を訴える人は少なくありません。

本ページでは、トコジラミの基礎知識や、寒い時期にトコジラミの被害を防ぐ方法について詳しくご紹介します。

寒さに強いのはなぜ?トコジラミの基礎知識

トコジラミはなぜ寒さに強いのか、まずは詳しい生態について見ていきましょう。

活動・繁殖時期

トコジラミは、春から夏をピークに活動し、繁殖を行います。活動しやすいのは、気温25度・湿度60%以上の環境。寒い時期には身を潜め、暖かい時期になると活発に動き始めます。

しかし、寒い時期にもトコジラミは活動を続けています。というのも、室内はエアコンやヒーター、こたつなどの暖房器具によって快適な気温に調整されているため、トコジラミも他の季節と同じように活動できるのです。

トコジラミは、絶食状態でも長い間生き延びることができます。たとえ餌がなくなったとしても、すぐに餓死することはありません。

発生する原因

トコジラミは、衣類やバッグなどにくっついて人間と一緒に移動します。特に海外からの旅行客が多いホテルや旅館などを利用したことで、そこから衣類やバッグについたトコジラミを自宅に持ち帰ってしまうことが多いようです。

また、通販などで海外から購入した家具や、中古の本などに潜んでいることもあります。

被害

トコジラミは人間やペットの血を餌にします。吸血する際、血液が固まるのを防ぐために唾液を注入。この唾液が原因でアレルギーが起こり、赤い発疹や激しいかゆみが現れます。

寿命

成虫の場合、気温27度で3〜4ヶ月、20度程度で9〜18ヶ月の寿命があると言われています。一日のうちに5〜6個、生涯で数百個もの卵を産むため、放置していると大量に繁殖してしまいます。

生息場所

トコジラミは、畳やカーペット、寝具の縫い目、家具やカーテンの隙間など暗くて狭い場所に生息しています。成虫の大きさは5〜8mm程度あるため、肉眼でも確認できるでしょう。

寒い時期でも注意!トコジラミの被害を防ぐには

冬の寒い時期だからといって油断は禁物です。トコジラミは一度住み着くと大量に繁殖してしまうため、被害を防ぐためには、家の中に持ち込まないことはもちろん早めの駆除がカギとなります。

家の中に持ち込まない

最も大切なことは、家の中にトコジラミを持ち込まないこと。旅行から帰ってきたら、家の中に入る前にバッグや衣類などを入念にチェックしましょう。特に海外旅行に行った時には注意が必要です。

ネット通販などで海外からの荷物が届いた時、中古の家具や本などを購入した時も一通り確認しておくと安心です。

部屋をこまめに掃除する

トコジラミは暗くて狭い場所に生息する害虫です。普段あまり目にしないような家具の隙間やカーペットの裏側などに潜んでいるため、発見が遅れてしまう可能性があります。

トコジラミの被害を拡大させないためには、早期発見が重要です。部屋の隅々までこまめに掃除していれば、トコジラミの発生に素早く気づけます。

また、トコジラミは血糞と呼ばれる赤茶色の糞を残します。部屋の壁などに血糞が見られる場合は、近くにトコジラミが生息しているサインです。

早い段階で駆除する

トコジラミの発生に気づいたら、できるだけ早く駆除しましょう。放っておくとさらに被害が広がり、完全に駆除するまでに時間も手間もかかってしまいます。

市販の殺虫剤を使う手もありますが、ピレスロイド系の殺虫剤はトコジラミには効果がない場合があるため、プロポクスルやメトキサジアゾンなどの有効成分が配合された殺虫剤がおすすめです。

トコジラミは熱に弱いため、スチームアイロンやドライヤーなど熱による駆除も効果的ですが、発生している場所によっては使えないこともあるでしょう。

ご自身での駆除が難しい場合は、害虫駆除業者への依頼を検討してください。発生場所や原因をしっかり突き止め、徹底的に駆除することができます。

トコジラミ対策について、詳しくは以下のページをご覧ください。
トコジラミの駆除・対策

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