夏は害虫の最盛期。冷夏なら大丈夫?
暑い夏、人間は余りの暑さに活動量が減る事もありますが、害虫にとっての夏は最盛期にあたります。
多くの害虫は春から夏、秋の初め頃が活発な活動期間だからです。
では、もし気温の上がりにくい冷夏が来たとしたら、害虫の活動は弱まるのでしょうか?
ここでは「冷夏と害虫」「冷夏から猛暑になった場合の害虫対策」の2点から考えてみました。
実は冷夏でも猛暑でも日本の夏は害虫が活発になる時期であることは間違いなく、気温にかかわらず定期的な害虫駆除は必要な時期なのです。
冷夏でも害虫は繁殖する
たとえ冷夏であっても、日本の夏はダニ・ノミ等の害虫が非常に活発に活動出来る気温に達します。
一般的にノミやゴキブリ等の害虫が活動的になるのは、気温20度~25度及び湿度60%程度の環境です。
日本ではたとえ冷夏であっても最高気温が20度を下回る事は殆どありません。
例えば1993年8月は顕著な冷夏でしたが、東海地方・名古屋の最高気温は32度~22度の間を推移していました。
北海道の札幌でも、最高気温は19.8度~30.1度の間だったのです。
害虫が活動的になる温度は20度以上ですから、たとえ冷夏であっても害虫が活発に動きまわり、繁殖が可能な気温になっている事がよくわかります。
長雨冷夏→猛暑の夏は害虫に要注意
では、冷夏から猛暑に変わる夏はどうでしょうか。
最近の日本はとても暑い夏が続いています。最高気温が35度を超える日も珍しくなく、2020年の夏は40度を超えた地点が複数ありました。
これほどの猛暑となると、虫にとっても活動しづらい気温が続きます。
実は、蚊は35度を超えると飛ばなくなり、生命力の強いゴキブリでさえも気温30度を超えると動きが鈍くなると言われているのです。
しかし夏の初めに長雨が続いて冷夏から猛暑となった場合、害虫は一気に繁殖を始めます。
気温が高くて長雨で湿気の多い状態は虫にとっては繁殖しやすい条件が揃っている状況です。
その後に気温が上がれば急激に害虫の数が増える事になります。
つまり日本においては、冷夏であっても冷夏から猛暑であっても害虫が増える条件が揃っている為に、害虫駆除は欠かせないのです。
夏の気温にかかわらず、しっかりと害虫対策を
気温が高くて梅雨が続いた後の日本の夏は、害虫繁殖の最盛期です。
低い気温が続く冷夏であっても、害虫対策をしない訳にはいきません。
冷夏の後の猛暑で一気に害虫が発生する事を防ぐ為にも、気温に関わらず定期的な害虫駆除が不可欠なのです。
涼しい夏がやって来てもこまめに害虫駆除を行い、快適な生活を送りましょう。