水回りに害虫が出やすいのはなぜ?虫を見つけた場合の対処法
暑い時期になると、キッチンやお風呂、洗面所などに害虫が湧きやすくなります。
今回は、なぜ水回りに害虫が発生しやすいのか、水回りを好む害虫の種類、知っておきたい対処法をご紹介します。
水回りに害虫が発生しやすい理由
キッチンやお風呂場などの水回りに害虫が発生しやすい理由は、主に2つあります。
一つ目は、害虫の餌になるものが多いということ。害虫も、人間と同じように餌がなければ生き延びることはできません。
キッチンには、虫にとって最高の餌となる、調理くずや食べ残しなどの生ゴミがあります。シンクの中や調理台には飛び散った水もあるため、虫が生息しやすい場所となってしまうのです。
またお風呂や洗面所は、水の他に、石鹸カスや髪の毛、垢などの汚れがつきやすい場所。害虫はこの汚れを餌にします。
二つ目の理由は、温かく生息しやすい場所であるということ。火を使うことで熱気がこもりやすいキッチン、気温と湿度が高いお風呂や洗面所は、害虫が繁殖しやすい環境と言えます。
気温の高い夏は虫が出やすい時期ではありますが、人が生活している以上、水回りは害虫の好む環境が整っているため、一年を通して注意が必要です。
水回りに発生しやすい害虫
チョウバエ
お風呂やトイレなどによく現れる、小さなハエの一種です。色は黒くとても小さいですが、放っておくと大量に発生するため早めの駆除が必要です。
特に石鹸カスや皮脂などの汚れを好み、排水溝や浴槽のエプロン内で繁殖します。
チョウバエが一生に産む卵の数は、約200個。幼虫の期間が約2週間ほどあるため、成虫になる前に駆除するのも効果的。幼虫専用の殺虫剤も市販されています。
ゴキブリ
害虫の代表格ともいえるゴキブリ。見た目が不快なだけでなく、食べ物を食い荒らしたり、サルモネラ菌、赤痢菌、ピロリ菌などの病原菌を媒介する可能性もあります。
ゴキブリは、暗く、高温多湿な場所を好みます。特に食べ物が豊富なキッチンには、冷蔵庫の裏や食器棚の下などに潜んでいることも。
排水口や下水の中など、不衛生な場所を通って家の中へ侵入するゴキブリは、全身に菌を付着させた状態で家の中を動き回るため、食器や食べ物などを出しっぱなしにしておくのはとても危険です。
ムカデ
チョウバエ、ゴキブリに比べると遭遇したことがある人は少ないかもしれませんが、ムカデも水回りに発生しやすい害虫の一種です。
ムカデは、暗くて、湿度が高くジメジメした場所を好みます。キッチンや洗面所、洗濯機周りなど、排水口から侵入する可能性があるため注意してください。
寒さに強いムカデは、冬でも活動しています。餌や水を求めて家の中へ侵入してくるため寒い時期だからといって油断は禁物です。
ユスリカ
蚊によく似た見た目の害虫です。見た目は似ていますが、蚊のように人を刺すことはありません。
ユスリカは主に夏の夕暮れ時などに、川や用水路などを大群で飛び回ります。これを「蚊柱」といいます。家の中に大量発生することは少ないですが、ベランダに置きっ放しのバケツやプランターなどに水が溜まっていると、そこに湧いてしまうことがあるため注意しましょう。
人に直接害を与えることはありませんが、ユスリカの死骸によってアレルギー反応を引き起こすこともあります。
もし害虫を見つけたら?知っておきたい対処法
水回りで害虫を見つけたら、まずは殺虫剤や熱湯などを使って退治しましょう。複数の種類の害虫に対応している殺虫剤を常備しておくと安心です。
しかし、その場で対処できたからといって、見えないところにさらに多くの虫が潜んでいることも。またペットや小さなお子さんがいて殺虫剤を使いたくないという場合は、専門知識を持ったプロに相談するのがおすすめです。