ゴキブリが1匹いたら何匹いる?発生元別の駆除方法
お家に居ると嫌な害虫の代表選手「ゴキブリ」。
ゴキブリは屋内で一匹見かけたら、大量に生息している可能性が高いと言われます。
ここでは「ゴキブリが繁殖しやすい理由」とあわせて「発生箇所別の対策方法」を解説しましょう。
ゴキブリは繁殖力も生命力も強い害虫。
見かけたら徹底的に駆除するのが重要なのです。
一匹のゴキブリの背後には、沢山の仲間が居る
「ゴキブリを一匹見かけたら千匹居ると思え」という言葉もあります。
千匹は大袈裟かもしれませんが、1匹以上のゴキブリが屋内に生息している可能性は非常に高いです。
ゴキブリは生命力が強く、約3億年前から姿がほぼ変わっていない昆虫です。
また繁殖力が非常に高く、メスはよほどの低温にならない限り生涯にわたって卵を産み続けます。
卵は通常 20〜40数日で孵化して幼虫になり、脱皮を繰り返して成虫となります。
そして秋になると成虫が卵を産むと言うサイクルを繰り返しているのです。
従来は、秋に生まれた卵の多くが低温のために越冬が出来なかったのですが、今は屋内の暖房の普及によって一年中いつでも生息・繁殖するようになりました。
活動が止まる時期がないために一匹のゴキブリの背後には沢山の仲間が居ると考えられているのです。
台所・ゴミ捨て場のゴキブリ対策
ゴキブリをよく見かける代表的な場所は、台所とゴミ捨て場です。
台所周辺のゴキブリ対策としては、残飯や食品屑を放置しない事が挙げられます。
ゴキブリは残飯などを好んで食べるので、餌をなくすためにも台所のゴミはすぐに蓋付きのゴミ箱に入れて処分しましょう。
ゴミ箱に蓋をするのは、夜間にゴキブリがゴミ箱に侵入するのと防ぐためです。
またホウ酸団子を置く事も効果的な対策。
ホウ酸団子を食べるとゴキブリは脱水症状を起こすので非常に有効です。
しかし小さな子供さんがいるご家庭では誤食のないように設置場所に注意しましょう。
風呂場のゴキブリ対策
風呂場もゴキブリが発生しやすい場所。
対策としては、見つけたらすぐに殺虫スプレーで弱らせ、動けなくなったところを紙等に包んでビニール袋に入れて封をしてから捨てる事です。
殺虫スプレーをかけるとゴキブリは動きが弱くなり、物陰や隅に逃げてしまう事もあります。
しかしそのまま放置しておくと後に卵を産んでから死ぬこともある為、最後まで処分する事もお忘れなく。
また風呂場や水回りのどこかに潜んでいるゴキブリ対策には毒餌剤であるベイト剤の設置がお勧め。
風呂場は水がかかるのでベイト剤を置きにくいと言う場合は、入浴時だけベイト剤を他の場所へ移動し、入浴後に再び浴室内に設置しましょう。
ゴキブリが出やすい家の特徴
ゴキブリが出やすい家には、いくつか特徴があります。ご自身の家がいくつ当てはまっているか確認してみましょう。
もし家でゴキブリに遭遇したことがないという場合でも、この条件に当てはまっている家は、どこかにゴキブリが潜んでいるかもしれません。
不潔な環境
ご存知の通り、ゴキブリは不潔な環境を好みます。生ゴミが放置されている、水回りの掃除が行き届いていない、家具の下にホコリが溜まっている、寝具の洗濯を1ヶ月以上していないなど、汚れている場所にはゴキブリが嬉々として寄ってくるのです。
特に温かく湿気が多い場所を好むため、水回りは要注意。排水口に絡まったまま放置された髪の毛、洗面所に落ちた髪の毛やフケ、人間の皮膚など、ありとあらゆるものがゴキブリの餌になってしまいます。
ゴキブリを出さないためには、とにかく清潔な状態を保つことが大切です。
侵入経路がある
ゴキブリは、温かい場所と餌を求めて家の中に入ってきます。家の中にゴキブリを入れないためには、侵入経路を徹底的に塞ぐ必要があるのです。
ゴキブリはわずか数ミリ〜数センチ程度の隙間があれば侵入してくる可能性があります。玄関や窓を開けっ放しにしていると危険なことはもちろん、網戸とサッシの間の小さな隙間からも侵入できるため注意が必要です。
特に気が付きにくいのが、排水口や換気扇、通風口、エアコンなどです。それぞれ防虫キャップや防虫フィルターなどを使って防ぐことができます。
植物を育てている
特にテラスやベランダなど、家の外で植物を育てているとゴキブリが寄ってきてしまうことがあります。というのも、植物を育てる鉢やプランターは、湿気が多く、肥料などの餌があるためゴキブリが好む環境が整っているのです。
鉢やプランターの裏側に隠れていたり、土の中に卵を産み付けることがあります。ベランダなどで水やりをして、その後家の中に植物を入れる際には、ゴキブリが潜んでいないかどうかしっかり確認しましょう。
また、ゴキブリの餌になるため、使っていない肥料などはベランダに置きっぱなしにしないようにしてください。
ダンボールを放置している
ダンボールは、ゴキブリが好む暗く、温かく、狭いという条件を備えた絶好の住処です。実は通販などで使用されるダンボールにゴキブリが潜んでおり、荷物と一緒に家の中に運ばれてくるというのはよくあること。わずかな隙間に卵が産み付けられている可能性もあるのです。
特に食品が入っていたダンボールや、使い回されたダンボールは要注意。引越しの際に、スーパーやドラッグストアなどでもらったダンボールを使用する方もいらっしゃるかもしれませんが、新しい家にゴキブリを連れて行ってしまう恐れがあります。できるだけ新品のダンボールを使用するのがおすすめです。
また、荷物が届いた際にはすぐに開封して、ダンボールを処分しましょう。溜め込んでいる間に、ゴキブリが寄ってきて住み着いてしまうことがあります。
電化製品がたくさんある
繰り返しになりますが、ゴキブリは温かい場所が大好き。熱を発する家電に寄ってきます。テレビの裏側や冷蔵庫の下などは、温かく餌となるホコリなどの汚れも多いため注意が必要なのです。
その他、エアコンや加湿器、空気清浄機、食洗機、ヒーターなど、電化製品が多いほどゴキブリが生息しやすい環境が整っているということになります。
とはいえ、必要な電化製品を処分することは難しいでしょうから、こまめに掃除をしたり、置き型タイプの殺虫剤を活用したりして、ゴキブリを寄せ付けないようにしましょう。