雑居ビルや飲食店に多いチャバネゴキブリ
雑居ビルや飲食店では茶色いゴキブリを見かけることがあります。
チャバネゴキブリという種類で、とくに飲食店がテナントとして入っている雑居ビルに多く生息しています。
ここでは「飲食店・ホテル・旅館にチャバネゴキブリが多い理由」と「駆除のベストタイミング」をご紹介しましょう。
お客さんに見られたくないチャバネゴキブリ。生命力が強い害虫のため、駆除は活動が鈍る冬に行うのが効果的なのです。
飲食店・ホテル・旅館に多いチャバネゴキブリ
チャバネゴキブリは、黄褐色のゴキブリです。
住宅でもよく見かけますが、特に飲食店・ホテル・旅館で繁殖しやすい害虫のひとつ。
というのもチャバネゴキブリは温かい場所を好むため、季節を問わず温度の高い場所がある飲食店やホテル等の厨房で発生しやすいからです。
実はチャバネゴキブリは「外来種」の害虫。日本には明治時代以降に入ってきたと言われ、原産国はエジプトです。
南国が原産地の害虫のため寒さには弱いのが特徴です。
飲食店やホテル、旅館の厨房には、つねに電源が入っている厨房機器・配電盤があります。
チャバネゴキブリは熱源を求めて近くに集まり、冬の間は温かい場所で群れて集まり、じっとしているのです。
活動が鈍る冬こそ駆除のチャンス
寒さに弱いため、11月以降はチャバネゴキブリの動きが鈍る時期です。
温かいところに隠れているチャバネゴキブリをまとめて駆除しましょう。
飲食店やホテル、旅館の駆除には、燻煙タイプに駆除剤がお勧め。広い場所に駆除剤が広がるので、家具や家電の裏等に生息しているゴキブリに効果があります。
厨房を中心に生息の可能性が高い場所では、念入りに駆除を行いましょう。
逆に言えば、活動が鈍る冬にチャバネゴキブリを徹底的に駆除しなければ、春になってから大発生する恐れがあります。
チャバネゴキブリは繁殖力の強い害虫です。繁殖が本格的になるのはだいたい5月頃から10月頃まで。
気温が上昇し始めるにつれて活動が活発化し、初夏から夏の終わり頃までは大変なスピードで繁殖が続きます。
つまり冬の徹底駆除が、春のチャバネゴキブリ大発生を防ぐ手段でもあるのです。
チャバネゴキブリの繁殖サイクルを断ち切るため、冬に徹底駆除を
チャバネゴキブリの平均寿命は約5カ月。
屋内で繁殖すると、春に孵化したゴキブリが成長して大量の卵を産み、次の世代がまた繁殖するという悪循環が続きます。
活動が鈍る冬のあいだこそ、こまめにチャバネゴキブリの幼虫や成虫を確認して、1匹でも見かけたら駆除を行って大量発生を防ぎましょう。