消毒を自分で行う時に必要なアイテムと手順のまとめ
2021年後半、日本国内においては、COIVD-19(新型コロナウイルス)の蔓延は落ち着いたかに思えました。
しかしオミクロン株の流入により、年末年始からこれまでにない速度で感染拡大が続いています。
新たな変異株が現れる可能性も否定できず、依然として予断を許さない状況が続く見込みです。
本記事では、自衛のために押さえておきたい、自分で消毒を行う際に必要な備品、そして手順を紹介します。
手指の消毒について
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手順 |
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手や指の消毒は、丁寧な手洗いさえすれば必要ありません。流水だけでも、丁寧に洗えばウイルスの数を100分の1まで減らせます。また、石鹸やハンドソープで10秒手を擦り、流水で15秒すすげば、1万分の1に減らせるというデータもあります。
しっかり手洗いできれば、消毒液などを使わなくても十分感染を予防できます。
ただ万全を期すなら、帰宅後だけでなく調理の前後や食前など、こまめに手を洗うことをお勧めします。
アルコール消毒は手洗いができない状況で
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手順 |
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ウイルスには、表面に脂肪の膜を持つエンベロープウイルスと、そうでないノンエンベロープウイルスがいます。前者にはコロナウイルスやインフルエンザウイルスが該当し、後者にはノロウイルスやロタウイルスが該当します。
アルコールの効果が見込めるのは、エンベローブウイルスの方です。脂肪の膜を壊し、感染力を奪います。
アルコールを使う場合も、こまめに消毒をすることで感染予防効果の向上が期待できます。
ただ、引火性があるため、持ち運んで使用する際は周辺の状況をよく確認するように注意しましょう。
モノの消毒について
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手順 |
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手指と同様に、モノの消毒にもアルコールが使えます。ただ雑に行ってしまうと消毒効果が望めず、ウイルスが広がってしまわないとも限りません。
掃除は四角く、ハートは丸く、という標語の通り、ゆっくりムラなく、丁寧に作業することが大切です。
また、アルコールは素材によっては変色したり劣化したりする恐れがあります。判断がつかないものに消毒を施す場合は、事前に下調べをするか、目田ない箇所で影響の有無を確かめてから行うようにしてください。
ちなみに、アルコールがない場合は次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)を50〜60倍に薄めて使うこともできます。こちらはアルコールと違い、肌に使うと火傷の恐れがあります。手指消毒へのは厳禁ですので、注意しましょう。
また、アルコール以上に、変色や金属の劣化などが懸念されます。薄めた次亜塩素酸ナトリウム使う場合は、清拭後にその上からもう一度水拭きすることをおすすめします。
空間の消毒について
空間への消毒剤の噴霧については、世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)などが十分な効果が見込めないものと判断しています。
これを受けて厚生労働省も、消毒剤(その他ウイルスの量を減少させる物質を含む)の住空間への噴霧を推奨していません。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液など、肌や粘膜に付着したり、吸い込んだりすると危険な消毒剤もあります。空間の積極的な消毒は考えず、小まめな換気を徹底するのが良いでしょう。